私の掌の歴史(4)

気に入って使っていたPilot1000ですが、冷えると暴走するのはちょっと気になっていました。
電気系の仕事をしているので、分解して怪しそうなところをはんだゴテで当たったりもしてみたんですけど。
まぁ冬になるまでは気にしなくても済んだのですけどね。
まぁそんなことを頭に残しつつWebを見ていると、店頭展示品だったPalmPilotProfessionalを2万で売っていたのです。
えーと。買うか買わないか悩んだのはオーダーの連絡をしてからでした。(笑)
店頭展示品とは言えその店はとてもPalmを実際に触らせる形で置いておくとは思えなかったのがひとつ。
これから真冬になってPilotのトラブルが心配。特にスキーに行こうとしていた矢先なので、よけいに気になっていたのがひとつ。
展示品とは言うものの2万は安い。というのがひとつ。

三つもあれば十分じゃない。(笑)

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私の掌の歴史(3)

<日本語辞書!>

Pilot1000に日本語環境を入れたときに使用していた辞書は、容量を食わない代わりに語彙もあまり入ってはいませんでした。
その後他の方々が日本語環境(J-OS)に対応した語彙の多い辞書や、単語の追加登録が簡単に行えるツールが出てきましたが、やはり容量に制限のある中で思ったような変換を行うためには工夫が必要でした。
そのころのJ-OSは辞書学習を持っていなかったので、ある意味本当に辞書勝負だったのです。

始めのうちはそれほど大きな文章を入れるわけでもないし、大量の入力が必要ならPCで行えば良いと考えていたので、あまり困ることはありませんでした。
しかし毎日持ち歩いて、気が向いたときやちょっと気になった事のメモなどを取ろうとすると、辞書が自分に合っていないと痛感するようになりました。

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私の掌の歴史(2)

<そして開けてみる>
その時にはすでにPilotのユーザもわずかずつではありますが増加してきて、メーリングリストという物が始まっていました。
自分のメールアドレスを登録すると、特定アドレスに出したメールが登録者全員に配信されるという物です。
(今でもPalm関係のメーリングリストはいくつかあるので、興味のある方は調べてみて下さい)

まだPilotに精通している人が少なくて、みんなで模索しながら使いこなしていた状態なので、結構盛んに情報交換はされてました。
で、私もここに質問を投げてみたのです。
しかし冷えると動かないなんてのはやはり特殊なケースのようで、同じ状態になっている人は居ませんでした。
ただ別の不調で暴走が起きる方が居て、その方は本体をばらしてみたところ部品のはんだ付けにひび割れを見つけたそうです。
わずかな物でも情報は情報です。
早速自分でも分解して調べてみることにしました。

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私の掌の歴史(2)

<さまざまなトラブル>

Pilot1000は電子手帳としてはそれなりな値段がしたものの、ちょっとしたトラブルが良く起きていたのです。
最初と言えば買って使い始めた当初からどうも電源ボタンの反応が悪い。ちょっと押したぐらいじゃ電源入ってくれなかったのですよね。なぜか。
アプリケーションボタン側は特に問題もなかったので何とか使ってましたけど。

何かソフト的におかしな状態になっているのかと思って、バックアップを取った後にハードリセットをしてみました。これも電源ボタン押しながらのリセットなので一発じゃうまく行きませんでしたが。
でもほんのちょっとだけ改善されたかな?

秋葉原には良く行くので、行った際にショップで聞いてみました。ショップでも良く判らないけどメモリカード接触不良とかあるのかもって事で、その場で交換してもらいました。
すると今度は大幅に改善。ほとんど問題が無くなったのです。
しかし何で電源ボタンの不調がメモリカードで直るのかが不思議ですけどね。ROMも一緒に乗っているのでそのせいなのかな?

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って別にGraffitiが何か考えている訳ではないですが。

Palmの文字入力方式であるGraffitiですが、どう思います?

ある時量販店のPDAコーナーで若いカップルがPalmに向かって何かを書き込んでいるのを見かけました。
が、ちょっと様子が変です。
うまく入力が出来ていないみたいなのです。
ペン先の動きを目で追ってみました。
。。。。。。彼らが書いていたのは平仮名だったのです。

確かに平仮名、カタカナや漢字を直接入力できると、使う側にとっては楽だろう、、、と考えるのは良く判ります。
基本的に自分達が新しく覚えなきゃいけないことが無いのですから。
しかしそれって本当に便利だと思いますか?

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私の掌の歴史(1)

あらかじめマニュアルは目を通していたので、Pilotの文字入力が通常の文字認識ではなく、Graffitiと言う特殊なストロークで入力する事は判っていました。
ともかく練習だと思い、ひたすら文字入力。とは言ってもアルファベットの部分を一筆書きで表すストロークなので、覚えること自体はそれほど難しいとは感じなかったのです。
なぐり書きに近いスピードでも、認識が追いつかないと言うことはありませんし。入力ミスはそれなりにありますけどね。それでも認識ミスにいらいらするよりは気持ちが楽です。
アルファベット、数字はあっさり覚えたのだけど、記号がさっぱり。良く使う数個は大丈夫なのだけど、たまにしか使わない物は、やはり全然覚えられません。
そんな人のためにちゃんと記号のストロークが書かれたシールが付いてました。カンニングペーパーですね。
今でも欲しくなるときがたまにあります。

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私の掌の歴史(1)

<そしてPilot>

1997年も明けていたのですが、その時にはもう一部マニアの間で知られ始めていたらしく、しばらく店内にいると数人の人がその電子手帳についての説明を店員に求め、買って帰る人も居ました。
機械そのものにも、置いてある広告にも日本語は見あたらず、英語圏の機械だという事は判ったのですが、どうも日本語化されているらしい、と店員の説明を端から聞いて把握しました。
Newtonも国内のソフトハウスが日本語化キットを発売していたので、それに近いことを行っているだろうということは想像できたのです。

なんかもう離れて話だけ聞いていたのでは我慢できなくなり、その時同じ様な表情で店員を伺っていた人と一緒に実際に動作などを見せてもらうことにしました。

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