私の掌の歴史(2)

<さまざまなトラブル>

Pilot1000は電子手帳としてはそれなりな値段がしたものの、ちょっとしたトラブルが良く起きていたのです。
最初と言えば買って使い始めた当初からどうも電源ボタンの反応が悪い。ちょっと押したぐらいじゃ電源入ってくれなかったのですよね。なぜか。
アプリケーションボタン側は特に問題もなかったので何とか使ってましたけど。

何かソフト的におかしな状態になっているのかと思って、バックアップを取った後にハードリセットをしてみました。これも電源ボタン押しながらのリセットなので一発じゃうまく行きませんでしたが。
でもほんのちょっとだけ改善されたかな?

秋葉原には良く行くので、行った際にショップで聞いてみました。ショップでも良く判らないけどメモリカード接触不良とかあるのかもって事で、その場で交換してもらいました。
すると今度は大幅に改善。ほとんど問題が無くなったのです。
しかし何で電源ボタンの不調がメモリカードで直るのかが不思議ですけどね。ROMも一緒に乗っているのでそのせいなのかな?
しかしトラブルはこれだけじゃ済まなかったのです。
購入したのが97年の2月でしたが、その年の暮れに原因不明の暴走が繰り返されるようになったのです。
特に何かをしているわけでもなく、気が付くと画面が動かずリセットするしかない状態に。
困るのは夜寝たときに暴走すると朝には電池が切れて真っ白けになってること。
それと不思議なのは日中胸ポケットに入れているときは何とも無くて、家に帰ってきてテーブルの上に置いておくと良く暴走するって事ですね。

一応技術者のはしくれみたいなことをしているので条件を調べてみると、どうも室温が15度を切って10度近くなると暴走するようです。
今のPalmじゃほとんど聞こえないでしょうが、昔のPilotなんかは動作するときにブザーから"ジ〜ッ"という極わずかな音が聞こえていたのです。画面の書き換えかCPU動作のノイズがブザーに漏れてたみたいですけど。
私は"Pilotのつぶやき"って呼んでました、勝手に。
で、暴走状態になるとこの音が結構激しくなるので、置いたままの状態でも無事かどうかをチェックすることが出来ました。

一応条件が判ったので、冷やさないようにする対策をしよう、、、と思ったのですが、私が住んでいるのは会社の寮。しかも部屋が暖かいのは嫌いで炬燵を使ってたという状態では対処のしようがない。
まさか一晩炬燵つけてPilotを暖める訳にもいかないですし。
最初のうちは寝る前に新品の電池に交換して、暴走状態になっても朝まで電池が保つようにしてました。がこれは中途半端に消費された電池が大量に残ってしまうのであまりに不経済です。

仕方がないのでちょっと悩んだのですが、一緒に寝ることにしました(笑)
まぁ冷えない程度であればいいので、枕の脇とか寝返り打って潰さないような位置に置いておきましたけど。
いくら理由があるとは言えPDAと一緒に寝る奴は居ないだろうなぁとか考えつつ。